「弟」第2夜

大きな存在だった父潔氏が亡くなり、喪失感に襲われる裕次郎と、懸命に石原家を支えようともがく慎太郎。常に背筋がきっちり伸びた長瀬智也に見惚れてしまいました。親子で歌ったソーラン節は、本当に3人それぞれの気持ちが入り乱れていて、切なかったです。けれど、何度もCMでみた父との別れは、それ以上でした。
その後、放蕩を繰り返す裕次郎を、信じてあげてた母。心底誰かが信じてあげなくては、特に苦しいときにこそ、親ならばです。けれど、家計を貧窮させるほど続けた不良ぶりを見続けた母は、本当に忍耐強い方ですね。余談ですが、この石原家の豪華セット(3,500万円)は、あの大きな兄弟の喧嘩にもびくともしないで、凄かったです。それと、長瀬が履いてる下駄。サイズを合わせていただいたんですね。流石です。
プラスとマイナス位違う兄弟の色が綾なすタッグは、見ていてスカーっとしました。あの日活企画部員、荒牧氏とのコースターとのやり取り。はったりを利かせたやり取りは、ドキドキしながら手を叩きました。
「弟」では、殆ど触れられてなかった慎太郎氏の妻、典子さんとの出会いは可愛らしかったですね。夜の街を練り歩いている弟とは大違い(笑)。結婚式の前夜、暴れる裕次郎の胸の内は、やっぱり兄を失う喪失感みたいなものだったのかな?
慎太郎が結婚し、ついに北原三枝と出会い、時代が追いついていく展開の明日は、もっと楽しみです。