虎ボルタ

タイガー&ドラゴン」第二話は「饅頭こわい」。ポンポン繰り出される台詞に、お決まりの落語のお題を絶妙のタイミングでリンクしてくれて面白かった。林屋亭贔屓のおでん屋の半蔵の登場シーンなんて最高だった。林家亭どん吉(春風亭昇太)の真打ち昇進の話を聞くどん太(阿部サダヲ)の落ち込み方や、どん太長女が長男誕生で寂しがってるところも、親子の感情がリンクしてました。今回は文字通り、阿部サダヲ祭り!落ち込んでる阿部さんも見せてくれました。
抱かれたくない男に選ばれたどん太が、実際にテレビの罰ゲームでわさび入り饅頭を食べるシーンと師匠どん兵衛西田敏行)の落語のマッチングぶりが冴えすぎでした。どん太の妻鶴子(猫背椿)さんは、てっきり漫才師かなんかだと思ってたけど、演歌歌手*1はえらい変化球な気がしたけど、道理で肝が据わってるはずだ。
今回は、前回にも増してツボありまくりだったので、長くなりすぎて書きにくい。虎児の新宿流星会組長(笑福亭鶴瓶)が舎弟日向に振られた娘静香ちゃんのためにちっちぇー仕返しを企だり、どん吉お披露目の高座のときに「こえー饅頭の噺だったら8割、いや6割方暗記してる」と言いのける虎児や必死に兄を探す竜二(岡田准一)。そのあとの親子げんかと小百合さんの涙もお決まりでも、本気の喧嘩がいいんだ。全然ださくないよ、竜ちゃん。カッコよかった。でもね、それを渋く決める虎児(長瀬智也)は、何倍もカッコイイのー!冷たくてもイイ!ずっと着いていくわ、虎児郎。
おでん屋の竜二とメグミ(伊東美咲)の会話も最高に面白かったなあ。あんなに綺麗な足をして「タラバ蟹」とは、本物の「ぶっふぉ」。クドカンしか思いつかない台詞だと思うし、二人の身長差もありえない。今をときめく岡田くんにこんな役割させるなんてね。
若頭の花嫁は、映画「真夜中の弥次さん喜多さん」の弥次さん「喜び組」の松本まりかちゃん。流石にや○ざの嫁さんになろう覚悟を決めた*2だけあって、浣腸されて喜んだり、一芝居打ったりできるマニアックな女の子だったね。
今回の「饅頭こわい」の噺が爆笑もの!と聞いて喜ぶ虎児や、どん太のアフロがズラと知らなかった虎児や、女に冷たい虎児や、饅頭こわいの新作を演じる虎児。どれも長瀬がはまりすぎでコワイくらいだ。最後の取り立て屋にヘンシーンも封筒ネタありで面白すぎ。わたしも「彼女面してんじゃねえよ」って言われてみたーい(笑)。で、わたくし、365日饅頭こわいですわ。

*1:あれは、通天閣の歌姫叶麗子がモデルだよね

*2:しっかりギャル文字で携帯は打ってると思われるけど