「スター・ウォーズ」メイキング本 その1

メイキング・オブ・スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐 (Lucas books)

メイキング・オブ・スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐 (Lucas books)

 
やっと読めました。写真が多いので楽勝かと思ってたんですが、字数も多い。ヘイデン・クリステンセン中心に読んだ感想を。

  • 彼は殆どのシーンに出番があるので、2003年6月30日〜9月17日の主要本編撮影最終日までの1日のスケジュールは、朝5時30分起床、撮影終了は夜7時〜8時。のち、追加撮影有り。
  • 今回は「ランボーのような体を作ってくるように」とルーカスに言われていたヘイデン。太りにくい体質ながら、1日6食に加え、どのキャストよりも早く4月27日、オーストラリアのスタジオに入ってフェンシングのトレーナーとライトセーバーキャンプをはり、体を鍛え、CG?と疑うほど*1の体格を作っていたこと。プロだし当然!と言われればそれまでだけど、現在の彼は既に痩せていて、この撮影中に撮られた彼と、今の彼では、顔の大きさも違ってて、流石にこのときはちょっとお肉の付いたお顔。それでも他の人と並ぶと小さいorz
  • 当然、セット毎に撮るため、ジェダイのアナキンとダース・ベイダーの感情を作るのに苦労した様子。頭、可笑しくなっちゃうし、精神的に参るよ。
  • 一番泣けたのは、前回エピソード2のとき「自分は場違いなところにいるんじゃないか?症候群に悩まされて、周りに助けてもらってばかりだった。」と述懐しているところ。ハリウッドでの実績は無いに等しく、大抜擢の大役アナキン・スカイウォーカーを演じるにあたっての素直な気持ちだったと思う。このEP2のインタビューで、プレッシャーは無かったのか?とか聞かれて、「プレッシャーといっても……自分の仕事に専念するだけです。周囲のことは考えに入れずにやるべきことをきっちりやる。それだけです。」と答えているんだけど、撮影中は、ということだったんですね。彼のインタビューを見てみると、どのインタビューも、自然に受けているところに凄く好感が持てます。
  • あのライトセーバーは鉄製−だから少し重そうな感じがするんですね−で、途中ヘイデンが膝に怪我をしてしまったんですが、撮影の遅れは許されないと説明を受け、薦めないと言われたコーチゾンを打った*2んでしょう。あそこやここの場面は痛かったのねと思うと、またもや涙。そして彼の根性に拍手。この撮影では、パドメ(ナタリー・ポートマン)との会話のシーン等、前半は感情的な部分*3を撮り、後半はずっとライトセーバーを使った戦闘場面で、凄く疲れて蒼白なヘイデンと書かれてあります。うぅっ。その後半は痛みを堪えながらの撮影。あの非情なアナキンの表情にも頷けるわけです。
  • アナキンの中に残る善の心との葛藤のため、ルーカスが撮影が始まってからもダークサイド堕ちについてのシーンや台詞、シチュエーションを書き直して、セットまで作り直させたところは、流石に世界一のスター・ウォーズヲタク=ジョージ・ルーカス。「アナキンのダークサイド堕ちの原因はパドメだ。靴下を脱ぎ散らかしたままのアナキンに激怒するんだ」なんて、撮影前のジョークが書かれてあったりするんだけど、そういえば、この映画って、全く生活感が無いと今更ながら気づく。まぁ、ちゃぶ台ひっくり返すアナキンが見たかった気もするけど(笑)。

と、こんなふうに、出ずっぱりだったヘイデンの様子が細かく記されているんですが、残念ながら、今年行われた最後の追加撮影の様子はネットで。ということで、英語のサイトしかありません。訳すのに時間がかかりすぎ。。

ユアン・マクレガー、フェンシングスタントのカイル・ローリングとヘイデン

*1:パドメのベッドで起き上がるシーンのヘイデンの見事な腹筋はルーカスならって疑ってたんですが、ちゃんと本物という証拠がスタッフのポラに撮られていました。ごめんね、ヘイデン

*2:インタビューでは2週間打ったと言ってます

*3:中でも、ムスタファープラットフォームでのアナキン、パドメ、オビ=ワンのシーンは部外者以外立ち入り禁止にされ、胸が張り裂けそうだね。とルーカスに言わしめ、ヘイデンはずっとダース・ベイダーになりきっていたよう。