スター・ウォーズ ローグ・プラネット

スター・ウォーズ―ローグ・プラネット (Lucas books)

スター・ウォーズ―ローグ・プラネット (Lucas books)

これはエピソード1から3年。アナキンはジェダイ・パダワンの12歳で、 オビ=ワンを日々手こずらせながらもジェダイの修行に励んでいる綺麗な子という設定。冒頭からジェダイの掟を破り、レースに出場してしまうアナキン。その戒めもあり、遠い惑星で消息を絶った女性ジェダイの調査とアナキンの心の試練のために二人で冒険に出るというストーリーです。
スター・ウォーズは6部作以外のスピンオフ小説は、割と自由に書かれているみたいですが、こうゆうこともあったかも?と思って読んでみると面白いし、アナキン・スカイウォーカーがどんな子どもだったのかという一端を知るにはちょうどいい本かなって。
普通のジェダイからはかけ離れているアナキンのフォースの強さや行動に手を焼きながらも、自分の師クワイ=ガン・ジンだったらどうするか?と内省してみたり、師としてではなく可愛い息子か弟のように思い愛するオビ=ワン。なんとかアナキンを立派なジェダイに育てようとするオビ=ワンが健気です。
それに対して、アナキンの精神世界は自由で、子どもらしさも残しているものの、ライトセーバーを使わずして初めての殺人を犯すというくだりもあったりして、その後の暗い未来を思わせる事件も書かれています。
師と弟子。二人で銀河を冒険しながら築いていった絆の一端を知り、いたいけなアナキンに同情してしまった1冊です。
この本の締めに「さて、気になるエピソード2だが、ようやくアナキン・スカイウォーカー役が決定したらしい。スクリーン・テストでこの大役を射止めたのは、19歳のカナダ人俳優、ヘイデン・クリステンセン*1。成長したアナキン少年の姿をスクリーンで見るのが楽しみだ。」とあり、2000年5月、この頃ヘイデンが抜擢されたんですね。感激!

*1:原文にはヘイドンと書かれていますが