トルネードの真喜男

やっと平常心で見られるようになった日テレドラマ「マイ★ボス マイ★ヒーロー」。長瀬智也主演の土曜9時の夏ドラマが、先週やっと始まりました。
始まりはビシッと黒のスーツで決めて、アラン・ドロンの映画「ボルサリーノ」のようなカッコよさの榊真喜男。って、アラン・ドロンって誰?ですよね(~_~)。なのに、あぁ〜、おバカな真喜男くん。
「見てろよ親父、高校ぐらい卒業してやるからよ」と言ってはみたものの、二代目関東鋭牙会組長榊喜一(市村正親)を見返すことができるのか?
今回の設定がおバカで、自分の名前すら書けないレベルっていうのに、どれぐらい耐えられるのか?見ていて、いたたまれない気持ちにならないのか?そこが一番の心配点でしたが、そのいたたまれない時間と交互にやってくる長瀬のキレっぷりが面白く、まったりできる保健室のもたいまさこさん、よかったなぁ。有名なヘレン・ケラーの「ウオーター」をあんな風に使ってしまうなんて。
またね、真喜男くんをカツアゲする同級生は弱っちいし、プリン好きの坊主頭の学園生はいかついし。真喜男くんもデフォルメ?っていうぐらいクラスメイトは小柄なところで揃えすぎていますよね。

  • 初回で面白かったところ
    • 真喜男の入学準備中、舎弟の真鍋和弥(田中聖)はもくもくと手動の鉛筆削りで鉛筆を削っている
    • 組長の右腕であり、真喜男を見守っている黒井照之(大杉漣)は、いつまで黒革のロングコートを脱がないのか?
    • クラスメイト桜小路順(手越祐也)の名前を真喜男は覚えられるのか?
    • 同じくクラスメイトの梅村ひかり(新垣結衣)と、担任教師南百合子(香椎由宇)、真喜男はどっちを好きになる?

のようなところです。

このドラマの救いは、早々と桜小路くんと友情が築けたことと、父の愛情と存在感。
それと、やっぱり長瀬智也の抜群の存在感。コメディに欠かせない「間」がやっぱりイイし、立ち姿の美しさ。可笑しくて、カッコイイ。今夏は楽しめそうです。
中島みゆきによる「宙船」、予想外に長瀬の声に合っていて、○ですね。