第4話

長瀬智也主演のドラマ『歌姫』第4話−あんな男にワシの女を渡せるか!−は、先週クロワッサンの松(佐藤隆太)が鈴(相武紗季)に一目ぼれをしてしまった続きから。
しょっちゅうどころか、オリオン座に日参している松の様子が可笑しくて、可笑しくて。なんでススキ?昭和枯れススキみたい。若い可愛い女の子がススキのようって言われても、全然嬉しくないのに、クロワッサン流なんかしらん?いろんなものをプレゼントしたのね。
きったない字で書かれた交かん日記とか、鈴とか。それでも飽き足らず、家に上がりこんでのデートの直談判で、まーた、ダダをこねて鈴に「うん」と言わせてしまうし。
どうも、山之内の親分(古谷一行)に重用されているんじゃなくって、ひつこい売り込みだったような松の立場です。となると、すっかり恋わずらいなクロワッサンは今後、どんな立場になっていくんでしょう?わたしは元の舞台関係のサイトを見ていないので、ネタばれは知らないのです。
そこで、メリー(遠山景織子)、姉の泉(大河内奈々子)、母の浜子(風吹ジュン)は鈴の恋人に太郎(長瀬智也)を仕立てようとするのに…。全く女心を分かっていないゲルマン(飯島ぼぼぼ)と父の勝男(高田純次)は、理由なく反抗している学生さん改めジェームスくん(大倉忠義)を鈴の恋人に仕立てようと…。結局、神宮寺くんは、最後まで神宮寺くんとは言われないままに終わってしまうんでしょうか?可愛そうに(-_-;)。おまけに振られた彼女はブサイ○。けれど、何故か鈴と太郎の気持ちには敏感に気づいている様子。
今回、度々登場するメリーのお店での会話が良いのよー。ポンポン会話が弾んでるし、間も良い。太郎と勝男、メリー、ゲルマンに隅っこのジェームス。


浜子に鈴の恋人役を頼まれても、「今更恋人言われても考えられんちや」と言う太郎。記憶をなくしてしまった太郎の心の葛藤と、「笑え、笑うんじゃ」と真っ暗な部屋の鏡に向かっている鈴。二人の気持ちが、暗ーく、哀しく響いてきて、続く太郎の態度に涙をこらえきれない鈴に号泣しました。
ああぁ、可愛そうな鈴。クロワッサンとの鯨デートの日。太郎はクロワッサンに立ち向かってくれたとも知らず、初やけ酒。このね、クロワッサンに立ち向かったときの長瀬の表情が良いの。ホントに。同じ日、WSで綺麗な立ち姿を見せてくれたのと全く違った出で立ちなのに、あんなにダサい格好なのに。カッコイイー!ってリピ。リピ。
「うちも、大人にならんといかんと思うて」と言う鈴を見つめる目と仕草もね、抜群に良い。しっかし、バケツの水を掛けられるとは、トホホな太郎。
メリーのお店で酔いつぶれた鈴を探しに行った太郎たち。この時代、携帯はおろか、電話も一般に普及していない。アナログに自分の足で探す太郎。この時間の流れが、なんか人間の心を育ててくれるようでいいなぁって思う。物事、何でも簡単には進まない。一歩一歩、自分の足で進んでいくしかない。地に足をつけてってよく言うけれど、浮ついた自分ももっとよく考えようって思いました。


一体自分はどうなっていくのか、中途半端な太郎の複雑な心の中。それを心配する鈴。
最後は押しかけてきた勘違い野郎のクロワッサンに「鈴はにゃ、ワシの恋人なんじゃ!ワシの鈴に手ぇ出すなや」キャー!キャー!この日は長瀬に何回惚れたんだろう?数えるのも指が足りないぐらいです。