「弟」第4夜

映画「黒部の太陽」の成功からその後の失敗まで、映画への夢を持って石原プロを引っ張っていった裕次郎と、作家から参議院議員への転進を果たした慎太郎。これが実在した本当の兄弟の人生だったとは。スゴイ兄弟が実在してたんですね。どちらも男として魅力的。現状に満足してのほほんとしてたわけでもなく、不平不満だけをぶちまけてたわけでもない。常にポジティブに、それぞれの道を歩んでいった強い生き方。石原裕次郎が亡くなったときや、その後小樽に石原裕次郎記念館が建てられ、今でもたくさんのファンの方々が訪れているというのも頷けました。
誰もが憧れるような華やかな人生。その中でも影はあるわけで、映画の失敗や子どもができなかったこと。スターだった夫人の献身には涙がでました。兄と過ごした子ども時代の思い出があったがこそ、子どもも欲しかったんでしょう。それだけに、三男に拒否されたときは、かわいそうでした。
映画界からテレビ界への転進に、大変な苦悩があったとは知りませんでした。どちらも非常に情熱をもって取り組んでいったんですね。この後は病魔と闘っていく辛い人生です。最後の夜もきちんと見ます。
が、長瀬智也の慎太郎は終わりました。20年間に渡って演じ、徳重君とのコンビも良かったし、兄として、家長として、苦悩し、成長していく過程を丁寧に演じ分けられ、長瀬を知らなかった年配の方にも見ていただけたんではないかと思います。軽ーい長瀬もいいですが、重厚な長瀬もイイ!男同士の濃い絡み合いを見られて、感慨深かったです。今度は、切ない恋愛物が見たい!なーんちゃって(*^_^*)