ひかりと陰

長瀬智也主演の日テレドラマ「マイ★ボス マイ★ヒーロー」の第7話は、前半と後半で全くトーンの違うドラマになりながらも、キチンと納得させられ、榊真喜男(長瀬智也)に涙せずにはいられませんでした。というより、長瀬と一緒に泣けた。
オープニングはマッキーの前向き妄想ドラマで、ちゃんとエンドロールまでついている。関東鋭牙会VS聖アグネス学園3−Aで、勿論ヒーローはマッキーでヒロインは梅村ひかり(新垣結衣)。
なんてぶっ飛んだのは前半のみ。
やっとひかりから誘ってもらって、デートをした途端知ってしまった自分の宿命。子は親を選べない。強く、強く。ただそれだけだったのに、それは悪への道で、大好きなひかりちゃんを悲しませた暴力そのものだ。心の傷と体の傷。自分の正体を知ってしまった以上、その痛みは何倍にもなる。
ただ、真喜男には心から信頼できる大人がいるのも事実で、保健室の水島先生(もたいまさこ)と担任の南先生(香椎由宇)。
青春も恋も勉強も。何でも学べる学校で知ってしまったのは、本当の自分の弱さかもしれない。大好きな人と一緒にいられない自分。
南先生の助言は胸に沁みました。そう、どんなに哀しくても辛くても、変らない日常を送らなくてはならないし、そうすることで強くなれる。次へ次へと進まなくてはならない。しっかり試験勉強もしていたし。

やっぱり今週も面白ツボ満載。ただし、前半集中型で。

  • カズ(田中聖)が嬉しそうに冬服を用意。忘れなかったのね。
  • 「どうだい?高校生に見えるか?」と言ったときの長瀬の声は、ちょっと白線の頃の高い声。隠れタバコはまだ止められないみたいだ。
  • 先週は鎌倉時代。今週は江戸時代中期。えらい進歩だ。
  • 親子の朝食でも、肉体派の真喜男と頭脳派の美喜男(黄川田将也)の食べ方は対照的だ。喜一パパ(市村正親)の拍手が嬉しい。
  • やっぱりひかりちゃんは天然入り。アニキンダーの筆箱(T_T)。
  • 桜なんとか(手越祐也)ったら、若々しいの使い方間違ってるんだけれど、可愛すぎるので許そう。
  • 交換日記が終わってしまって寂しいのは先生だけじゃない。わたしもだ。長瀬って、ドラマでパラパラするの好きだなぁ。
  • いつしか星野くん組と一緒にお昼ご飯を食べる仲に。10年早いって、面白いなぁ。
  • 自らデートに誘えないマッキー。。純粋すぎっ。突如現れたプリクラでもお得意の変顔。
  • 桜小路は、幼なじみというだけじゃなく、ひかりちゃんが好きだったんだね。でもマッキーをアシストしてくれそう。
  • 恋愛経験が無い真喜男の哀しさ。普通の会話も難しいのだ。髪の分け目を褒めてしまうなんて。
  • アニキンダー大ファンの弟。共通の話題から、哀しい自らを悟ってしまう。
  • 魂の勝負ペン。何が何でも届けるも、去っていく真喜男の背中が寂しい。


桜なんとかの行動は、親友を心配する当然の行為だし、彼はきっと真喜男の力になってくれると思う。ひかりちゃんへの想いがあってもね。
次のビッグバンド、真喜男のパートは?1週間、真喜男に逢えない辛さに耐えなくては。