引退した二人

名古屋の方が喜んだ今週。自らの引き際を綺麗に決めた阪神のベテランが二人。どちらにも涙しました。
一人は日ハムから移籍して5年。期待していた成績は残せなかった京都出身の片岡篤史選手と、代打でひたむきに頑張った広島からきた町田公二郎選手。
どちらも阪神の生え抜きではない。ではないにもかかわらず、爽やかな印象で去って行きました。誰もが口を揃えて「若手は見習わなあかん」と言われるほどの真面目な選手だったからでしょう。
本当にお疲れ様でした。
特に片岡さんの最終試合となった、甲子園の中日戦。PL学園からの同級生、立波選手の大粒の涙は、思い出しただけでもほんわかなれます。痛い足だろうに、不器用に守って、打った甲子園の最終戦。あれを泣かないで見られたファンはいなかっただろうと思う。二人の同級生の友情と涙と、満員の甲子園球場阪神ファン。打てないとき、守れないとき、阪神ファンは罵声を浴びせる。でも、その意味も知っていた片岡さん。阪神ファンって、絶対に生活と切り離せないところに阪神がいるからね。だから燃えられるし、泣けるし、笑える。
日ハムに残っていたら、もっと成績を残せたかもしれない。けれども、好きな甲子園で、多くの球児たちや、野球人たちが足跡を残していった野球の聖地で現役最後を迎えられて、それはそれで良かったと思えた試合でした。
チームメイトも顔を真っ赤にしていたし、立波さんの痛いほどの気持ちは、阪神ファンの心を打ちました。
P.S.可愛い子どもさんと思ったら、とても綺麗な奥様でした。やっぱり野球選手の奥様は美人が多い。