第1話

昨日は長瀬智也主演ドラマ『歌姫』の第1話〜記憶を持たない昭和のスーパーヒーロー登場〜。
朝から長瀬は番宣で頑張りましたが、まだ見られていなくって。。
肝心のドラマは、というと。
冒頭の現代での小泉旭がヘタレすぎで、もうどうしよう?と困っていたら、土佐清水の古びた映画館、オリオン座に到着。舞台が変わってからは、港町に住む人々の明るさにも助けられ、夜10時を忘れるほど、楽しい時間に。
昔の映画館って、あんな感じだったし、明石の漁師町で育ったので、いつも日焼けをして魚の匂いのするおじちゃんやおばちゃんを懐かしく思い出しました。
ところで、戦争で記憶を無くし、四万十川で命を救ってもらった四万十太郎(長瀬智也)は、映写技師。
その登場シーン。
自転車の後ろに新作映画*1のフィルムを持って帰っているところから始まり、太郎と101回目の決闘をやる気になっている漁師のゲルマン(飯島ぼぼぼ)はじめ町の皆の前に現れる。ここ、空の青に白のスーツがよく映えていました。上背があるって、やっぱりステキ(=´∇`=)
キャストは全員焼けることが第1命題だったようだけれど、ゲルマンっておしりまで綺麗に焼いたのね。。
話は、フィルムを持って帰る途中におきたオリオン座の興行権に関する大事なことを、太郎が映画館主の岸田勝男(高田純次)に無断で男気良く決めてしまったことで、これからの難題が始まるようで、山之内の親分(古谷一行)とクロワッサンの松(佐藤隆太)がオリオン座潰しにかかっていく。
そんな流れの中で、ゲルマンと一緒に濃いキャラの鯖子さん(斉藤由貴)もオリオン座にすっくと登場。お遍路さんの神宮寺くん(大倉忠義)を有無を言わせず旅館に泊まらせたり、というよりあれは拉致(笑)。 芥川(秋山竜次)一味さえも手中に収めるやり手の女将。でいいのよね?
この話の中で語り手でもあり、太郎を最初に四万十川で見つけて淡い恋心を抱いている岸田鈴(相武紗季)。とってもけな気で、これは応援しなくっちゃって、バーのメリーさん(遠山景織子)や鈴の母、岸田浜子(風吹ジュン)でなくても鈴の恋を応援派に加わりたくなる。今じゃちょっとお目にかかれないような、純粋で真っ直ぐな恋心。わたしにもあんな時代があったはず。きっとね。
その鈴を頑張らせてしまうのが、町ののど自慢大会。そこでの賞品がオート三輪で、大好きな太郎ちゃんが欲しがっているし、おまけに、とりあえずの太郎ちゃんの誕生日でもある。あぁ、でも鈴ちゃんってば極度の緊張しいさんで、リハーサルでさえもガチガチ。でもね、その後の太郎とのやり取りが可愛くて○。あぁ、浜子さんが入ってきたときの太郎のポーズが良いわぁ!
太郎が実は鈴のことをちゃんと思っていることを、キチンと描いてくれていてこれも○。サングラスエピや芥川の挑発に乗ってしまうのね。
一生懸命に鈴が歌の特訓をしている最中にやって来たのが、山之内の息のかかったセミプロの歌手、芥川。まあ、嫌な奴なんだけれど、悪役には、ちょっとアクが足りないかも。
でも芥川の嫌がらせで、せっかく太郎にもらったおまじないのサングラスも隠されて、鈴ののど自慢の結果は×。
鈴の可愛い思いを聞いた太郎は、とうとう芥川らの挑発にも乗ってしまい、さあ、決闘ならぬのど自慢!って思っていたらつづくだなんて。1話完結じゃないのね。

このお話は昭和30年代が舞台。となっているんだけれども、磯山Pによると、曖昧な30年代の設定らしく、時代が前後することもお許しを。ということらしい。
昭和30年代かしらん?と思われるエピって、東京に住んでいる鈴の姉から電話ではなく、電報だったり、オート三輪をカッコいいと言っていることだったり、空手チョップだったり、日活アクションだったりでした。


「頭はいかんちや」という鈴の言葉に、太郎が記憶喪失だということを思い出させてくれなくては、普通に映画館に居候している男としか思えないほど、しっかり皆の生活に密着している太郎。
でも、たった一つの手元に残った懐中時計を眺めている寂しそうな表情の太郎に、泣いてしまいました。あれが今後、何度も出てくる度に、少しずつ役割が変わっていくんでしょうか?
心配していた土佐弁も前後の繋がりで理解できたし、長瀬のはあれでOK?正しいのか、間違っているのか、高知近辺の方の書き込みを見ても違和感は少なかったようだし、どうやら一安心、一安心。

一度目はまあまあ。二度、三度と見ていくと面白い。でも、これでは数字はキツイかもしれない。
まあね、数字と熱狂は、去年のマイボスが10代からドラマで頑張ってきた長瀬へのご褒美と思っているし、そこだけを狙ってドラマを選んでいる長瀬ではないし、決して王道はいかない長瀬ではあるし、わたしは耐えられますが、何か?と強がってみました(苦笑)。

*1:長瀬が出演もした『弟』の劇中映画でもあった石原裕次郎の『嵐を呼ぶ男』。何かとご縁があるんですね