いとあはれな気分だ、この野郎ー!

長瀬智也主演の夏ドラマ「マイ★ボス マイ★ヒーロー」は疾走感溢れる第3話。
あぁーー、オープニングの若頭榊真喜男(長瀬智也)ったら。完全無欠のカッコよさ。カジノの女ディーラーVS長瀬っていうと、同じく赤の革ジャケット「愛の嵐」のPVが見たくなりました。あのときの長瀬もすんごくカッコよくて、好きなPVだったり。で、やっぱり勝つか?負けるか?の世界に身をおくものの常として、勝負勘は抜群らしい真喜男ぼっちゃん。
でもね、その後の分母と分子物語が泣けて、可笑しくて、あのアニメは反則ってぐらい可笑しかった。またまた真面目に舎弟の黒井(大杉漣)さんったら「若、分数の足し算と引き算は完璧です」って、それって小学生レベルなのに嬉しそうに言い過ぎだよ。
かと思えば、真喜男のために、ティーン雑誌で17歳についての研究をする和弥(田中聖)の陰の努力もとっても健気。ボスに仕えるとはこうゆうものなのだ。ということがちゃんと分かっているのね。
俺に怖いものなどない!とか言ってた真喜男の怖いもの=お勉強であり、30点以下は赤点落第の期末試験。占いで気になった 最大の敵=赤 が次々登場。いじめっ子ロン毛くん*1の赤い時計 → 星野くんの靴下 → 赤点 → 先生のピアス。最後の最後で弟美喜男(黄川田将也)の赤シャツなんだけれどね。
卒業できない=ボスになれないと焦った真喜男が繰り出す汚い手は?夜なのに黒のサングラス*2で試験問題を盗む→ 失敗、生物の先生の私生活のリサーチをしてまで買収する → 失敗、桜ナントカ君こと桜小路順(手越祐也)にカンニングさせてもらおうとする → 拒否されて失敗。と打つ手がなくなって試験は赤点。
そこで、やっぱり勉強から逃げようとした真喜男が、保健室の水島先生(もたいまさこ)、桜ナントカ君や梅村ひかり(新垣結衣)の助けを得てテストに立ち向かう姿は、真喜男のレベルを考えるととてつもない成長に思えました。

  • いっぱいあった面白かったところ
    • 日本史も古文も話題が古すぎて話が見えねえって、当たり前じゃん。
    • ちっちゃな頃から悪がきで♪ってチェッカーズね。6つでちび若と呼ばれたよ。10歳の頃はカミソリのまーくん、15で若頭、19でトルネードの真喜男と呼ばれるようになる
    • 憶えなければならない「M」のうち、makioって力入れすぎ。
    • 大受験レベルにはとうてい及ばないのに、何故にあの家庭教師を?また弱っちいし。
    • 生物の先生を買収するときの長瀬の膝の位置に注目!やっぱり長い足を隠すことができず、おおかた肩まで上がっている!ステキ!
    • テストで鉛筆コロコロするって、クイズミリオネアで新庄が1000万獲得した手法ですね。へっへっへっ。
    • 女鉄火面先生(香椎由宇)と真喜男の対立は迫力満点!
    • ねぇねぇ、桜ナントカ。17歳男子にマッキー、ミッキーは??
    • 今週の親子の会話。ちょっと前進して和やかなものに。


今回はこれぞ「青春」の場面と、これぞ「やくざ」の対比する場面が秀逸でした。桜ナントカ&ひかり&真喜男で夕日を見ながら「あはれ」について考えている場面。青春に夕日はツキモノなのだ。おまけに夕日を浴びた長瀬の顔の美しいこと。うっとり。もう一つ、青春と言えば手洗い場の飛び散る水と汗。顔を洗っている姿は渉さん?って声をかけたくなるような美しさでした。
もう一方の「やくざ」さん関東鋭牙会若頭の「待ていー」「今はなんだか、なんつーか、いとあはれな気分だ、この野郎ー!」と熊田一家にタンカをきった長瀬の全身からみなぎる迫力。背中から炎が見えましたっ!顔、声、体全体からパワーが満ち溢れていて、これぞ長瀬智也。テレビの前で拍手喝采。いや、やくざさん同士の、なんですけれどね。ついです(^^ゞ

公式HPのプロデューサー日記に、好調な視聴率のことが書かれてあり、心配の種である数字が今回は大丈夫なようで、ほっとしているのと凄く嬉しいのと。決して数字は全てではないけれども、伴わなければ次は無い。どこの世界もキビシイ現実がまっているんですね。ちなみに、19.0、16.7、18.1で推移しています。

*1:校則厳しそうな学校なのに、あの頭はうっとおしいじゃん!?切れば?

*2:あぶデカって、いっつも黒のサングラスだよね?不思議