明智くんと金田一くん

今までいろんな先輩方が演じてこられた超有名探偵を、TOKIOのツインタワーがキャラ立ちもくっきりはっきり演じてくれて、それだけで安心しました。ただ、二人の探偵さんの対決ものじゃなくて、共闘ものでした。タイトル、間違ってるよ。
思いっきりお話しが現代なので、それぞれの孫の設定で十分だったのにね。出だしの温水さんのところで二人の色がはっきり分かれて、そのあとが見易かったです。2時間ドラマにありがちの詰め込みすぎ感や、お決まりの温泉シーンもありつつ、松岡昌宏長瀬智也がこれまで主役を勤めてきた実力が発揮できていただけに、あの探偵さんが持ってる世界観が出てたり、脚本が練られてたりしたら、もっとぞくぞくする展開になったのに、と思ったところは残念です。
松岡小五郎さんは、ひたすらカッコよく、美しく。キャーもんです。あんなにスカしてても、下手じゃないところは流石!参りました。寸分の隙もないスーツ姿や姿勢。普段のくねくねちゃんや、はにかみさんは奥にずーっと隠したまんま、最後まで明智さんでした。わたしは、へたれなマボよりこっちの方が全然似合ってるって思う。「ショカツ」の羽村のときより、人間的に大きくなってました。
長瀬耕助さんは、かわゆく、天然、我が道を行く。しっかし、男前すぎるー!「あなたを初めて見たとき、その目に惚れました。その鋭い眼光…。」って妖怪、いや大家さんに言われてたんですが、全くもって同感ですわ。はっはっ。あのおねだりするところの笑顔ったら、とろっとろっにとろけそうでしたー。へたってしまった下駄を触ってるところは、推理してるときなんですね。“ギャル文字が打てる”っていうところは、キャラ設定にあっただけで使われてなかったのは何ででしょう?
もっと旧家が出てくるとか、どろどろした血縁関係があったり、現代に置き換えてても、明智さんや金田一さんの世界観が出せたのに。内山理名ちゃんの役柄が、もっと薄幸の美女だったら違ってたかもしれない。ネタみたいだったけど、最後に手袋をしてた財前直見さんの手、あれは絶対義手ですよー。片平なぎさばり*1の(笑)。コバヤシくんは、犬でもよかった。だってかわいかったもんね。
ただ、松岡&長瀬ファンとしては、二人の実力は発揮できて、やるな、TOKIOって認知してもらえたと思うところが収穫だったドラマです。ただのサスペンスものでもよかったのに。

*1:往年の大映テレビの有名なネタです